「あかん」はおもに関西かんさいちほうで、つかわれることばです。
しかし、さいきんでは芸人げいにんさんがテレビなどでつかうこともあり、
関西いがいでもみみにすることがあるでしょう。
じぶんでつかうひつようはないですが、意味いみがわかるようにしておきましょう。
「あかん」はダメといういみ
「あかん」はきほんてきに「ダメ」「いけない」といういみです。
「あかん」を「ダメ」におきかえると、わかりやすいかもしれません。
動詞(どうし)どうしとつかうことがおおいです。
ただし、つぎにせつめいしますが、
まえにつくどうしのかたちが「〜しないと」と「〜したら」で、いみがはんたいになるので、ちゅういしましょう。
しなあかん・せなあかん
「しなあかん」というと「しないといけない(have to do)」です。
「ダメ」におきかえると、「しないとダメ」です。
「しゅくだいしなあかん」で「しゅくだいをしないといけない」です。
「し」が「せ」になって「せなあかん」といったり、「やらなあかん」ともよくいいます。
↓いかは、ぜんぶおなじいみです。
- しないといけない
- しなくてはいけない
- しなければならない
- しないとダメ
- しないとあかん
- しなあかん
- しんとあかん
- せなあかん
- せんとあかん
- やらなあかん
- やらんとあかん
また「あかん」はしょうりゃくされることもあります。
したらあかん
「したらあかん」というと「してはいけない(must not, should not)」のいみになります。
「したらダメ」ですね。
「しなあかん」とはぎゃくいみで、「きんし」や「すべきではない」のいみです。
「たべたらあかん」で「たべてはいけない」ということです。
かいわでは「ら」が、あいまいなはつおんになって、「したぁあかん」「した~あかん」のようにもなります。
↓いかは、すべておなじいみです。
- してはいけない
- してはならない
- したらダメ
- したらあかん
- したぁあかん
- した~あかん
- やったらあかん
〜はあかん
どうしとつかわずに、たんどくで「あかん」をつかうこともできます。
きほんてきにはおなじで「ダメ」「よくない」などのいみ、もしくは「むり」などのいみになります。
「したらあかんこと」をしたら「あかん」ということですね。
(「してはいけないこと」をしたら「ダメ」といういみ)
あかんねん
「あかん」のうしろには、いろいろとごびをつけることもできます。
- あかんねん
- あかんっちゅうねん
- あかんって
- あかんやろ
- あかんわ
- あかんで
- あかんよ
- あかんな
- あかんか
などなど。
「あかんねん」だと「ダメなの」といったかんじですね。
つうじょうのにほんごのごびにつく「〜ね」「〜よ」とおなじようなもので、
「あかん」じたいのいみはかわりません。
「あかん」をつかったかいわ・れいぶん
ははとむすめのかいわ。
おかん「だいじなテストをわすれたらあかんわ。」
あたい「ぜんぜんべんきょうしてへん、もうあかんわ。」
おかん「あかんとかいうからあかんねん。ぎりぎりまでがんばらなあかん。」
あたい「そんなこというてももうじかんあらへんで。」
おかん「そんなことあらへん。さいごまであきらめたらあかん。」
あたい「そやな。いまからでもせなあかんな。」
↓↓↓↓↓
はは 「だいじなテストをわすれたらダメよ。」
わたし「ぜんぜんべんきょうしてない、もうむりだよ。」
はは 「むりとかいうからダメなのよ。ぎりぎりまでがんばりなさい。」
わたし「そんなこといってももうじかんないよ。」
はは 「そんなことありません。さいごまであきらめたらダメ。」
わたし「そうだね。いまからでもやらないとダメね。」